ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した1月の乗用車国内新車登録台数は前年同月比10.5%増の24万1,399台と大幅に拡大した。比較対象の2016年1月に比べ営業日数が2日多かったことから、水準が強く押し上げられた格好だ。マイカーとしての登録は13.5%増加し、シェアで31.5%を記録。社用・公用車は9.2%増で、シェアは68.5%だった。
伸び率が最も大きかった部門は人気上昇が続くSUVで、39.4%に達した。これに中大型車(21.6%)が続いた。スポーツ車は42.8%減と振るわず、大型車と超小型車もそれぞれ11.9%、4.9%落ち込んだ。
動力源別でみると、電気自動車は177.4%増の1,323台へと急拡大し、全体に占める割合は0.5%に上った。ハイブリッド車は66.1%増で、シェアは1.9%(プラグインハイブリッド車はそれぞれ57.1%増、0.6%)。ガソリン車は16.4%増加し、シェアは前年同月の49.6%から52.2%へと拡大した。ディーゼル車は2.4%増えたものの、シェアは48.7%から45.1%へと低下している。
新車の走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は平均127.7グラムで、前年同月を0.2%下回った。
伸び率が最も大きかったブランドはテスラで、287.2%増の151台に拡大した。レクサスも148.0%増の315台と3ケタ台の伸びを記録。これにジャガー(75.8%増の689台)、双竜(60.6%増の289台)が続いた。
ドイツ車ではメルセデス(20.1%増の2万4,372台)、BMW(18.8%増の2万387台)、スマート(18.4%増の2,487台)、ミニ(15.2%増の3,086台)の4ブランドで伸び率が2ケタ台に達した。ポルシェは8.2%増の2,077台、フォードは6.0%増の1万5,841台、VWは5.1%増の4万9,535台、オペルは4.5%増の1万7,287台。アウディは0.3%減の2万1,668台とやや落ち込んだ。
レクサス以外の日本車ではトヨタが30.2%増の5,071台と大きく伸び、スズキ(22.4%増の2,174台)、三菱(14.3%増の3,124台)も2ケタ増となった。スバルは9.8%増の538台、マツダは6.7%増の4,974台。日産(5.9%減の4,948台)とホンダ(27.3%減の1,464台)は減少した。
日本車以外の主な輸入ブランドはDS(55.4%減の229台)、ランドローバー(14.9%減の1,655台)、起亜(2.6%減の3,691台)、ジープ(2.6%減の850台)を除いてすべて増加した。各ブランドの実績はアルファロメオが49.5%増の275台、シュコダが28.4%増の1万2,712台、ルノーが26.4%増の7,847台、フィアットが25.0%増の5,147台、ダチアが23.4%増の4,485台、プジョーが22.3%増の4,345台、現代が14.3%増の6,379台、セアトが11.4%増の6,224台、ボルボが10.9%増の2,283台、シトロエンが3.9%増の3,481台だった。
一方、独自動車工業会(VDA)が同日発表した1月の国内乗用車生産台数は46万2,900台で、前年同月を11%上回った。輸出台数も11%増えて34万6,500台となった。