化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は10日、欧州宇宙機関(ESA)と協業することで合意したと発表した。ESAが持つ衛星データ・画像を農業向けサービスに活用する方法を農家の協力を受けながら開発していく。
衛星データは播種や収穫、農薬散布など作物栽培の重要な決定を下すうえで貴重な情報源となる。悪天候による被害を抑制するほか、水や肥料の投入量を必要最低限に抑え、環境保護・コスト削減も実現できるためだ。
ESAは衛星で得られたデータをリアルタイムで提供。BASFは農業化学分野で培ってきたノウハウや農地に関するデータ、農家から得られるフィードバック情報を持ち寄る。