Ifo経済研究所が2月22日発表した同月のドイツ企業景況感指数(2005年=100)は111.0となり、前月から1.1ポイント上昇した。同指数の改善は2カ月ぶり。現状判断と今後6カ月の見通しを示す期待指数がともに上昇しており、Ifoのクレメンス・フュスト所長は「ドイツ経済は軌道に戻った」との見方を示した。
現状判断指数は118.4となり、前月から1.5ポイント上昇。6カ月連続で改善した。期待指数は0.8ポイント増の104.0だった。
部門別でみると、製造業は現状判断が大幅に改善し、期待指数も上昇した。新規受注と受注残高がともに大きく増加。景況感は特に食品、機械、電機業界で良好だった。
卸売業は現状判断と期待指数がそろって大幅に増加した。小売業は期待指数がやや上昇したものの、現状判断は悪化した。
建設業では現状判断指数が過去最高となった前月からやや落ち込んだ。天候不順が響いた格好。期待指数も下落した。