独ディスカウントスーパー大手のアルディ・ジュド(ミュールハイム・アン・デア・ルール)は2日、中国市場に進出すると発表した。ドイツ製品に対する関心が中間層を中心に高まっていることに対応。同国ネット通販最大手のアリババが運営するネットショッピングモール「天猫(Tmall)」に出店し、自社ブランド製品を20日から販売していく。中国は同社9カ国目の国外市場となる。
まずはワインやスナック菓子、朝食向け商品など売れ残りのリスクが少ない商品を販売する。アルディ・ジュドは当初、実店舗の開設も検討したが、投資コストと失敗した場合のリスクを踏まえ、ネットモールへの出店を選択した。独流通大手のメトロとdmもすでに天猫に出店している。
中国の消費者は欧州製品を高く評価している。ただ、中国で販売される欧州製品では品質の劣化が目立つ。輸送を担当する運送会社がコストを削減するためにトラックの保冷機能をオフにするケースが多いためだ。
アルディ・ジュドはこうした問題を回避するために、これまでの取引を通して信頼関係を築いたオーストラリアの運送会社に配達業務を委託する。