アディダス―中期目標引き上げ―

スポーツ用品大手の独アディダス(ヘアツォーゲンアウラハ)は8日の決算発表で、2020年までの売上成長率目標を従来の年9%から同10~12%へと引き上げた。直営ネット通販事業の加速と、事業の簡素化・デジタル化を通した効率アップをテコに実現する考えで、利益成長率も15%から20~22%へと上方修正した。

同社はこれまで、直営ネット通販事業の売上高を20年に20億ユーロへと拡大する目標を掲げていた。今回これを2倍の40億ユーロへと引き上げた。

16年12月期の純利益は前期比60.5%増の10億1,700万ユーロとなり、初めて10億ユーロの大台に乗った。調達価格の低下と販売価格の引き上げが奏功した格好。リオ五輪の特需効果もあり売上高は14.0%増えて192億9,100万ユーロへと達した。営業利益は40.7%増の14億9,100万ユーロで、売上高営業利益率は前期の6.3%から7.7%へと上昇した。

17年12月期は為替変動を除いたベースの売上高で11~13%増、売上高営業利益率で8.3~8.5%、純利益で18~20%増を見込む。

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