電機業界の16年生産高、1.2%増に上方修正

独電気電子工業会(ZVEI)は10日、独電機業界の生産高が物価調整後の実質で昨年は1.2%増加したことを明らかにした。2月の時点では1.0%増としていたが、上方修正した。今年は同1.5%の拡大を見込む。業界売上高については昨年の1,786億ユーロから約2%増えて1,820億ユーロに拡大すると予想している。

一方、独業界の1月の新規受注高は前年同月比で7.0%増加した。ユーロ圏(ドイツを除く)が14.5%増えて全体をけん引。国内も7.1%増と好調だった。ユーロ圏外は2.7%増と小幅な伸びにとどまった。

1月の業界生産高(物価調整後の実質)は前年同月を14.8%上回った。会員企業を対象に実施した2月のアンケート調査では生産拡大を計画する企業の割合が縮小計画の企業を30ポイント上回り、前月の同14ポイントから2倍以上に拡大した。

1月の業界売上高は145億ユーロとなり、前年同月を13.9%上回った。国内が12.0%増の70億ユーロ、ユーロ圏が15.7%増の28億ユーロ、ユーロ圏外が15.1%増の47億ユーロと、すべての地域で2ケタ台の伸びを記録した。

2月の業界景況感は現状判断と今後6カ月の見通しがともに大きく改善したという。

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