航空大手の独ルフトハンザ(フランクフルト)が16日発表した2016年12月期決算の営業利益(EBIT)は前期比35.7%増の22億7,500万ユーロと大幅に増加した。客室乗務員の企業年金を確定給付型から確定拠出型へと改める労使合意でコストが6億5,200万ユーロ軽減されたことが大きい。燃料コストの減少や為替差益もプラスに働いた。純利益は4.6%増えて、過去最高の17億7,600万ユーロに達した。
調整済みベースのEBITは17億5,200万ユーロで、3.6%減少した。ストライキで水準が1億ユーロ押し下げられたことが響いた。売上高は1.2%減の316億6,000万ユーロで、売上高営業利益率(調整済みのEBITベース)は前期の5.7%から5.5%へと落ち込んだ。
17年12月期はEBIT(調整済み)がやや減少すると予想している。石油価格の上昇を受けて燃料コストが膨らむことなどが響く。