生活満足度が統一後最高に

生活に対するドイツ人の満足度が1990年のドイツ統一以降で最高の水準に達したことが、ドイツ経済研究所(DIW)の定期調査で分かった。

DIWは1984年から毎年、「社会経済パネル(SOEP)」という名の大規模な市民アンケート調査を実施してをデータを収集。同調査で得られたデータを利用して満足度指数を算出している。満足度はゼロが「全面的な不満足」、10が「全面的な満足」を意味する。

今回発表した2015年の満足度指数は7.9に達し、過去最低となった2004年(6.9)を1ポイント上回った。04年はドイツ経済の低迷が深刻化していた時期に当たる。構造改革の効果もありその後は上昇基調が続いている。

満足度向上の背景にはドイツ経済回復のほか、西部地区に比べて経済力が弱い東部地区で満足度が上昇していることがある。同地区の15年の満足度は7.3で、これまでの最低だった統一直後の6.3を1ポイント上回った。

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