Ifo経済研究所が27日発表した3月のドイツ企業景況感指数(2005年=100)は前月を1.2ポイント上回る112.3となり、2011年7月以来(5年8カ月ぶり)の高水準に達した。同指数の改善は2カ月連続で、Ifoのクレメンス・フュスト所長は「景気に勢いがついた」との見方を示した。
今後6カ月の見通しを示す期待指数が0.9ポイント増の119.3となり、7カ月連続で上昇。現状判断指数は1.5ポイント増の105.7へと拡大した。
部門別でみると、製造業の景況感指数は5年8カ月ぶりの高い水準を記録した。期待指数が大幅に増加したうえ、現状判断も改善。主要製造業のほとんどで景況感は明るさを増した。
卸売業では前月の反動で景況感が悪化。現状判断と期待指数がともに落ちこんだ。小売業では現状判断が大幅改善、期待指数がやや悪化で、全体では指数が上昇した。
建設業では現状判断がドイツ統一後の最高を記録し、期待指数も改善した。