フォルクスワーゲン―傘下のアウディとポルシェが共同開発へ―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)は5日、傘下のアウディとポルシェがプラットフォームなどを共同開発すると発表した。コストを削減するとともに、今後の競争のカギを握る電気自動車、デジタル化、自動運転車の分野に開発要員をより多く振り向けられるようにする狙いだ。

プラットフォームとモジュール、部品を共同開発する。ポルシェのオリファー・ブルーメ社長は、ポルシェの4ドアセダン「パナメーラ」とアウディの旗艦モデル「A8」の次世代モデルでプラットフォームを共有することを明らかにした。電気自動車のモジュール部品も共有化の対象として協議が行われている。スポーツ車メーカーであるポルシェと高級車メーカーであるアウディの個性は引き続き重視する考えだ。

アウディ、ポルシェ、VWブランド乗用車はSUVの分野ですでにプラットフォームを共有している。VWグループはディーゼル車排ガス不正問題でコストが膨らんだうえ、電気自動車や自動運転車の開発に今後、巨額の投資を行わなければならないことから、グループ内での共有化の動きを加速する。

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