再保険世界最大手の独ミュンヘン再保険が、スマートフォンやデジタルカメラなどの家電を対象に保険サービスを提供する米国のフィンテック、トローブ(Trov)に資本参加する。トローブの事業拡大を支援する考え。トローブがプレスリリースで明らかにした。
トローブは2012年の設立。人工知能を活用した自動会話プログラム(チャットボット)を用いて顧客のデータを分析し保険料を自動的に算出するサービスを提供している。保険のリスクは提携先の保険会社が引き受ける。
現在は英国とオーストラリアでそれぞれ保険大手アクサ、サンコープと提携して事業を展開している。今後は米国、大陸欧州、アジア、日本にも手を広げる計画で、今回4,500万ドルの資金を調達する。資金を提供するのはミュンヘン再保険とSOMPOホールディングで、ミュンヘン再保険は米国、大陸欧州、アジアの一部でリスクを引き受ける。SOMPOは日本市場でトローブと手を組む。