企業の紙消費量が減少

企業で利用する紙の量が減少しているもようだ。独情報通信業界連盟(Bitkom)が従業員数20人以上の企業を対象に実施したアンケート調査の結果によると、1年前に比べて社内の印刷量が「減った」との回答は38%に上り、「増えた」(同13%)の約3倍に達した。Bitkomエンタープライズコンテンツ管理(ECM)部会の担当者は「紙ベースの文書をデジタル文書に置き換えることで企業は事業プロセスのスピードアップと効率化を図ることができる。これによりコストが削減され、環境負荷も減る」と述べ、文書をデジタル化する意義を強調した。

書簡を電子メールなどのデジタル通信に置き換えたいと考えている企業は56%に上った。すでにそうした取り組みを進めている企業も32%と少なくない。

紙文書を部分的にデジタル文書へと変更した企業は46%だった。おおむねデジタル化した企業は19%で、8%の企業は全面的にデジタル化を完了している。

その一方で、文書の半分以上が紙ベースだとの回答は75%と全体の4分の3を占めた。全て紙文書の企業も19%と少なくない。

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