BMW―完全自動運転EVを独南部工場で生産へ―

高級車大手のBMW(ミュンヘン)は2日、同社初の完全自動運転電気自動車(EV)「iネクスト」をドイツ南部のディンゴルフィング工場で生産することを明らかにした。エレクトロモビリティ分野で同工場が持つノウハウなどを評価して白羽の矢を立てた。同モデルは2021年下半期に市場投入の予定だ。

同社はまた、ディンゴルフィング工場を高電圧電池とモーターのコンピテンスセンターとすることも決めた。同工場では2013年からBMWブランドの電気駆動車向けに高電圧電池を製造。現在はさらにプラグインハイブリッド車用高電圧電池とモーターの生産ラインも備えている。

BMWはさらに、完成車の生産ラインでエンジン車とプラグインハイブリッド車、電気自動車を混流生産できるようにする方針を明らかにした。エンジン車の需要が長期的に減少することを見据えた措置で、市場の変化に柔軟に対応できる体制を構築する。

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