電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)が4日発表した2017年1-3月期(第2四半期)の産業部門の利益(買収などの企業結合に伴い取得した無形資産の償却費用を計上する前のEBITに財務収益を加えた利益)は前年同期比18%増の24億9,200万ユーロと好調だった。計8部門のうち、石油価格低迷の直撃を受けるプロセス&ドライブを除く7部門で売上高利益率目標を達成。同社はスペインの風力発電大手ガメサと米ソフト大手メンター・グラフィックスの買収でコストが膨らむにもかかわらず、17年9月通期の純利益を16年9月期の56億ユーロから最大65億ユーロへと拡大するとした従来目標を据え置いた。
1-3月期の売上高は202億1,900万ユーロで、前年同期を6%上回った。製造部門の売上高は205億7,500万ユーロで、同売上高営業利益率は前年同期の10.9%から12.1%へと上昇した。
純利益は横ばいの14億4,800万ユーロにとどまった。税負担の増加と非継続事業の不振が響いた。