中国化工―シンジェンタのTOBに成功―

中国の大手化学メーカー中国化工集団(ケムチャイナ)は5日、スイスの農薬大手シンジェンタへの株式公開買い付け(TOB)で4日までに同株80.7%を確保し、TOBの成立条件(同67%以上の確保)を達成したと発表した。シンジェンタ買収計画はすでに米国と欧州連合(EU)の当局から承認されていることから、買収の実現は時間の問題となった。

同TOBは10日で終了するものの、中国化工は買い取り期間を2週間延長する。最終的には完全買収し、シンジェンタの上場を廃止する考えだ。

ケムチャイナは2016年2月、シンジェンタを430億ドルで買収すると発表した。中国企業による海外企業買収としては史上最大の案件。米・EUの当局は長い時間をかけて審査してきたが、それぞれ条件付きで承認した。

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