石油とパック旅行がインフレ率を押し上げ

ドイツ連邦統計局は12日、4月の消費者物価統計の詳細を発表した。インフレ率(ドイツ基準)は前年同月比が2.0%、前月比が0%で速報値と変わりがなかった。前年同月比ではエネルギーが5.1%上昇して物価を強く押し上げており、エネルギーを除いたコアのインフレ率は1.7%だった。

エネルギーでは石油製品の上げ幅が大きく、灯油で30.1%、自動車燃料で10.6%に達した。電力は1.1%で、天然ガスは3.4%低下した。

エネルギー以外ではパック旅行の10.5%増と大きく上昇した。今年はイースター休暇が昨年の3月から4月に移動しており、それが反映された格好だ。このほか、宝飾品・時計(+4.8%)、ゲーム・玩具・ホビー用品(+4.5%)、たばこ(+4.0%)、医薬品(+3.3%)で上げ幅が大きかった。

南欧の悪天候に伴う農作物被害で2月に4.4%増となった食料品は1.8%増まで低下し、上昇率は2カ月連続で縮小した。娯楽家電は前年同月を4.9%下回った。

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