労働時間柔軟化へ、独北東部の化学労使が合意

ドイツ北東部の化学労使は9日、労働時間を柔軟化する協定を締結した。これまで同地の雇用者団体(ノルトオストヒェミー)と化学労組(IG BCE)が一律で取り決めていた週労働時間を加盟企業の事業拠点がそれぞれ取り決めるようにすることが柱。これにより加盟企業の事業所はそれぞれの実情に見合った労働時間を自主的に決定できるようになる。今回取り決めた労働時間ルールは合意した場所にちなんで「ポツダム・モデル」と命名された。

各事業所では今後、雇用者側と従業員代表の事業所委員会が協議し、労働時間を週32~40時間の範囲で自由に取り決めることになる。各事業所の特定の被用者グループ(例えばシフト勤務労働者)や部署を対象に独自の労働時間を定めることもできる。

雇用者と事業所委が合意に達しない場合は、労働時間を現在の週39時間から段階的に37時間30分に引き下げていくルールが適用される。引き下げは2019年1月と21年1月、23年1月の計3回で、引き下げ幅はそれぞれ30分(計90分)。

今回の合意では被用者が育児や介護などの事情に応じて各自の労働時間を設定できるルールも取り決められた。同ルールの詳細も各事業所で雇用者と事業所委が協議して取り決める。

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