ドイツ連邦統計局が19日発表した4月の生産者物価指数は前年同月比3.4%増となり、2011年12月以来の大きな伸びを記録した。同指数に占める比重が31%に上る中間財で4.3%上昇したことが最大の押し上げ要因。エネルギーは4.6%増と上げ幅が最も大きく、エネルギーを除いた生産者物価の上昇率は2.8%だった。
中間財では金属が13.4%上昇、圧延鋼と鉄筋は上げ幅がそれぞれ19.7%、22.8%に達した。化学基礎原料も7.3%高くなった。穀物粉は4.0%低下し、肥料・窒素化合物も2.1%安くなった。
エネルギーでは石油製品が14.9%上昇した。電力は8.2%増。天然ガスは6.1%下落した。
非耐久消費財は3.2%高くなった。食料品が4.9%上昇し、バターと豚肉では上げ幅が各54.7%、23.4%に達した。砂糖でも同9.3%に上った。
耐久消費財は1.1%、投資財は1.0%の幅で上昇した。
4月の生産者物価指数は前月比では0.4%上昇した。部門別では非耐久消費財が0.5%、エネルギーと中間財が0.4%、投資財が0.1%上昇。耐久消費財では変動がなかった。エネルギーを除いた前月比の同物価変動率はプラス0.3%だった。