メルク―ゲノム編集の新技術を開発―

ライフサイエンス大手の独メルク(ダルムシュタット)は17日、新しいゲノム編集技術を開発したと発表した。従来の技術に比べて効率性、柔軟性、正確性が高いうえ、これまでアクセスできなかったゲノム内の領域にもアクセスできるという。医薬品や治療法の開発を加速できるとしている。同社は新技術を年内にも市場投入する考えだ。

ゲノム編集は酵素の働きを利用して標的とする遺伝情報を変更する技術で、従来の遺伝子組み換え技術に比べて操作の成功率が極めて高い。このため、遺伝子疾患などの治療法として大きな期待がかけられている。

ゲノム編集は「クリスパー・キャス9」と呼ばれる技術の登場で、急速に利用が拡大した。メルクはこれを上回る「プロクシ・クリスパー」という技術を開発した。

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