フライベルガー―冷凍ピザのハーサを買収―

独砂糖大手ジュドツッカーの冷凍ピザ子会社フライベルガー(ベルリン)が同業ハーサ(Hasa)を買収する。市場環境の変化に対応することが狙いで、競合エトカーなどに対抗していく。『フランクフルター・アルゲマイネ』紙などが報じた。買収価格など取引の詳細は不明。

独冷凍ピザ市場ではエトカーが売上ベースの最大手で、これにネスレ子会社のノンネンヴァイラー・ブラウンスハウゼン、フライベルガーが続く。ハーサは5位に付ける。これら4社のうちフライベルガーを除く3社がブランド製品を手がけるのに対し、フライベルガーは小売店のプライベートブランド製品を受託生産している。

ドイツの冷凍ピザ市場では従来、一般的な小売店がブランド製品、ディスカウントスーパーがプライベートブランド製品を取り扱い、棲み分けが行われていた。だが、最近はディスカウントスーパーがブランド製品を販売するようになり、フライベルガーは厳しい状況に置かれていることから、ハーサの買収により反撃に出る考えだ。

ハーサは従業員数が190人、生産枚数が年1億枚で、フライベルガー(それぞれ2,400人、10億枚強)を大きく下回るものの、石焼ピザに特化しており、フライベルガーとの補完性は高い。

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