スウェーデンのディスカウントストア、ルスタ(Rusta)は18日、ドイツの北部のリューベックに店舗を開設し、同国市場に初進出した。まずは業務を通して独市場の実情を把握。将来的には500店舗を展開する目標だ。ゲラン・ヴェスターベルク社長が『ハンデルスブラット』に明らかにした。
ルスタはスウェーデンとノルウェーで計100店舗を展開する中堅ディスカウントストア。日用品や白物家電、家具、園芸用品、日曜大工用品など居住関連の製品を販売する。店舗の商品取扱点数は平均8,000点で、毎年2,000点の新商品を導入している。直近の売上高は4億7,500万ユーロで、前年を14%上回った。
低価格を実現するために、アジアで商品を直接仕入れるほか、進出先をテナント料が低い中小都市に絞り込んでいる。人口1万人以上の都市であれば、採算が合うという。
北欧は市場が小さいため、事業の拡大に向けて欧州最大のドイツに進出した。中小都市で商店街の空洞化が進み、店舗を破格の賃貸料で確保しやすいという事情を追い風に利用する考えだ。