音声入力送金サービス、ドイツ銀が開始

スマートフォンに話しかけるだけで送金できるサービスをドイツ銀行が19日、開始した。同行のオンラインバンキング事業を統括するミヒャエル・コッホ氏は経済紙『ハンデルスブラット』に、モバイルバンキングの操作をこれまで以上に簡単に行えるようにすることが狙いだと語った。

同サービスを受けることができるのはアップルのスマホ「iPhone」を持つ顧客。ドイツ銀の最新のアプリをインストールして利用する。

顧客が「マリー・ミュラーに夕食費10ユーロを送金してください」と呼びかけると、iPhone の音声アシスタント「シリ」が送金先と送金目的、金額を認識したうえで、記録されたデータの中から送金先の口座情報を探し出す。顧客がTAN(取引番号)で承認すると送金が行われる。

ドイツ銀はスマホの音声アシスタント機能を利用する消費者が多いことを踏まえ、同サービスを開始した。独情報通信業界連盟(Bitkom)のアンケート調査によると、スマホ保有者の6割が同機能を利用。14~29歳の若年層では利用率が70%に上っている。

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