4月輸入物価6.1%上昇、中間財とエネルギーが押し上げ

ドイツ連邦統計局が30日発表した4月の輸入物価指数は前年同月比の上げ幅が6.1%となり、4カ月連続で6%以上となった。中間財とエネルギーが全体を強く押し上げた格好。価格変動が激しいエネルギーを除いた輸入物価の上昇率は3.8%だった。

中間財は7.5%高くなった。上げ幅は鉄鉱石で57.0%、非鉄金属鉱石で27.2%、銑鉄・鉄鋼・鉄合金で27.8%、非鉄金属で16.3%に達した。肥料・窒素化合物は2.8%下落した。

エネルギーの上昇率は28.8%で、石炭は61.1%、原油は36.2%、石油製品は30.5%を記録した。電力と天然ガスもそれぞれ21.3%、12.8%と2ケタ台に上っている。

非耐久消費財は3.1%上昇した。上げ幅は豚肉(32.1%)、牛乳・乳製品(18.4%)、食用油脂(7.6%)で大きかった。カカオは19.8%低下した。

農産物は5.4%上昇、コーヒー生豆は17.8%高くなった。

投資財は0.3%の上昇で、機械の上げ幅は0.8%だった。電算機器は1.2%下落した。

耐久消費財は1.0%高くなった。

4月の輸入物価は前月比ではマイナス0.1%となり、2カ月連続で下落した。エネルギーが1.3%低下。エネルギーを除いたベースでは0.1%上昇した。

4月の輸出物価は前年同月比がプラス2.6%、前月比がプラス0.2%だった。

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