デリバリー・ヒーロー―今夏にIPOか―

出前注文サイトを運営するドイツのスタートアップ企業、デリバリー・ヒーロー(ベルリン)が新規株式公開(IPO)の準備を進めているとの観測が浮上している。ロイター通信が消息筋の情報として報じたもので、金融市場が安定していれば6月中旬に計画を公表し、その約4週間後に市場デビューを果たす見通しという。同社の二クラス・エストベルク社長は23日の決算発表で、「好機が到来したと感じればいつでもIPOを実施できる状態にある」と語った。

デリバリー・ヒーローには最近、南アフリカの投資会社ナスパーズが資本参加した。同社株およそ10%を3億8,700万ユーロで取得しており、デリバリー・ヒーローの時価は35億ユーロを超えるもようだ。

IPOの規模は最大10億ユーロに上るもよう。最終的な規模はデリバリー・ヒーロー株33%を保有する筆頭株主ロケット・インターネットの判断で決まる。IPOによりデリバリー・ヒーローにも約5億ユーロの公開益が入るという。同社は事業規模を拡大する考えのため、公開益は買収に充てるとみられる。

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