消費財大手の米ニューウェル・ブランズは26日、スキー用品事業を米投資会社コールバーグ・アンド・カンパニーに売却すると発表した。これに伴いスキー板製造の独フォルクルは同投資会社の傘下に入ることになる。
フォルクルは1884年の創業で、スキー用品の製造は1923年に開始した。現在はドイツ唯一のスキー用品メーカーで、同国南東部のシュトラウビングで製造を行っている。
フォルクルは2007年、米複合企業ジャルダンに買収された。ジャルダンが昨年4月、ニューウェル・ブランズに買収されたことから、ニューウェル・ブランズの傘下企業となったものの、ニューウェル・ブランズは同10月、スキー用品事業の売却方針を打ち出していた。
フォルクルのクリストフ・ブロンダー社長は『南ドイツ新聞に』、親会社が変わっても経営方針に変化はないと発言。今後も製品をドイツで生産していく考えを明らかにした。