ダイムラーとBMWがカーシェア事業を合弁化か

自動車大手の独ダイムラーとBMWがカーシェア事業を合弁化するとの観測が浮上している。経済誌『マネージャー・マガチン』が26日発売号で報じたもので、9月末までに交渉が成立する見通しという。関係各社はコメントを控えている。

ダイムラーは現在、「カー2ゴー」ブランドでカーシェア事業を展開。BMWはレンタカー大手ジクストと折半出資のカーシェア合弁「ドライブナウ」を運営している。同誌によると、合併の実現後は統一ブランドで事業を行う。

ダイムラーとBMWがカーシェア事業を統合するのは、配車サービスの米ウーバーなど競合企業に対抗するため。足元の欧州市場で強力な基盤を築き、これら競合が参入しにくい状況を作り上げたい考えだ。

ダイムラーとBMWはカーシェア合弁交渉を半年前から行ってきた。これまではドライブナウの資本50%を保有するジクストが反対の姿勢を示してきたことから、実現が難しかったが、ジクストは最近になって態度を軟化させており、新合弁への参加を排除しない方向だ。

ダイムラーとBMWは同合弁へのさらなる出資企業の受け入れに前向きな姿勢を示しており、すでに複数の自動車メーカーから問い合わせがあるという。

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