VWが工場の環境負荷低減目標を引き上げ

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は7日、VWブランド乗用車工場の環境負荷目標を引き上げると発表した。2018年までに10年比で25%低減するとした目標をすでに達成したことから、25年までに同45%の低減を目指す。

VWはサステナビリティ戦略「シンク・ブルー・ファクトリー(Think Blue.Factory)」を11年に開始。LED照明の採用や排熱・地熱利用などを通して環境に優しい工場の実現に取り組んできた。資源の消費量が減少したことで、これまでに総額1億3,000万ユーロ以上のコストを削減したという。

この結果、15年時点の環境負荷は10年比で25.3%低減。16年末には同29.2%を達成した。具体的にはエネルギー消費量で23.5%、二酸化炭素(CO2)排出量で28.6%、ゴミの廃棄量で58.6%、水の使用量で27.5%、溶剤の使用量で7.6%の削減を実現した。電力については100%再生可能エネルギー由来のものを利用する工場が世界に8つある。

今後はさらに、圧縮空気システムや冷却塔、空調・照明システムを見直し、環境負荷を一段と軽減していく考えだ。

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