有給休暇の業界格差大きく

ドイツの年次有給休暇日数は業界によって大きく異なることが、給与調査会社コンペンゼーション・パートナーの調べで分かった。給与水準の高い業界ほど有給の日数が多く、貧富の差はバカンスの長さにも反映されていることになる。

調査は専門・管理職22万人強を対象に行われた。それによると、年次有給休暇の日数が最も多いのは自動車・自動車部品業界で、平均29.2日に上る。2位は銀行と半導体(29.1日)で、以下、機械、化学(29.0日)が続いた。

これらの業界で有給の平均日数が多いのは、労使協定の拘束を受ける企業が多いためだ。雇用者団体が労働組合との協定で取り決める有給休暇の日数は通常、法定の最低基準を上回る。

労使協定に拘束されない企業が多い業界では逆に有給休暇の日数が少なく、コールセンターでは平均25.4日にとどまった。これに医療機関(25.8日)、ホテル・飲食(25.9日)が続く。

一方、有給休暇日数を所得別でみると、年5万ユーロ超の被用者で平均29日に上るのに対し、3万ユーロ未満では同26日にとどまった。3万~5万ユーロは28日だった。

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