ボッシュ―スマート農業ソリューションを日本で開発―

独電機・ソフト大手ボッシュの日本法人は8日、スマート農業向けソリューションを開発したと発表した。トマトのハウス栽培の病害予防を目的とするもので、日本の農家の協力を受けて開発した。今月から日本で受注を開始。今後は対象をいちご、キュウリなど他の作物に拡大するとともに、海外販売にも乗り出す考えだ。

作物の病害防除はハウス農家の最大の課題となっている。病害が一度発生すると、収穫に大きな損害が出るためだ。

だが、感染は発病するまで目に見えなく、感染前に予防薬を散布するのは難しい。また、発病後は農薬の効果が限られている。

ボッシュはこうした農家の悩みに対応するために人工知能(AI)を利用した病害予測機能搭載のスマート農業ソリューション「プランテクト」を開発した。センサーでハウス内の温度、湿度、二酸化炭素(CO2)濃度、日照量をモニタリング。これらのデータをAIで分析し、病害発生を高い確率で予測する。トマトでは予測精度が92%に上る。

日本ではモニタリング機能を月4,980円、病害予測機能を同3,350円で販売する。

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