ドイツ連邦統計局は14日、5月の消費者物価統計の詳細を発表した。それによると、インフレ率(ドイツ基準)は前年同月比が1.5%、前月比がマイナス0.2%で速報値と変わりがなかった。エネルギーは前年同月比の上昇率が前月の5.1%から2.0%へと大幅に縮小。インフレ率の押し上げ効果が大幅に弱まった。エネルギーを除いたコアのインフレ率は1.4%だった。
エネルギーでは石油製品の上げ幅が比較的大きく、灯油で11.7%、自動車燃料で4.4%に達した。電力は1.2%で、天然ガスは3.4%低下した。
食料品は2.4%上昇した。上げ幅は食用油(19.5%)、乳製品(10.5%)で2ケタ台を記録。魚も4.0%高くなった。
その他の物品では新聞・雑誌(4.9%)、宝飾品・時計(4.9%)、たばこ(3.3%)、医薬品(3.0%)で上昇率が大きかった。娯楽家電は3.2%低下した。
サービス分野では自動車修理・点検が3.3%上昇。パック旅行は2.4%下落した。