物流大手のドイツポスト(ボン)は14日、配達用電気自動車(EV)の製造子会社であるストリート・スクーターが米自動車大手フォードの欧州子会社フォード・ヴェルケと提携すると発表した。フォード「トランジット」のシャーシをベースとする中型の配達用EVを生産。ドイツポストの市内配達に投入する。
ストリート・スクーターは現在、積載容量およそ4立法メートルの配達用EV「ワーク」と同約8立方メートルの「ワークL」を手がけている。トランジットをベースに生産する配達用EVはこれよりも大きな車両となる。
ストリート・スクーターは同車両の組立を7月に開始。来年末までに少なくとも2,500台を生産する。これにより配達用電動中型トラックの欧州最大手メーカーになるという。
ドイツポストは現在、ストリート・スクーター製の配達用EVを国内で2,500台、利用している。中期的には全配達車両(約5万台)をEVに置き換える計画だ。