独航空最大手のルフトハンザ(フランクフルト)は14日、2018年夏シーズンから超大型機「A380」を利用したミュンヘン空港発着便を3路線(ロスアンゼルス、北京、香港線)、開設すると発表した。同社はA380を14機保有。これまではすべてフランクフルト発着としてきたが、来年夏からは5機をミュンヘンに移管。フランクフルト駐機を9機へと減らす。ルフトハンザは空港使用料金をめぐってフランクフルト空港運営会社のフラポートと争っており、ミュンヘン移管はフラポートに圧力をかけるための措置とみられている。
フラポートは昨年、今春から同空港を利用するアイルランドの格安航空会社(LCC)ライアンエアに特別の便宜を図ることを決めた。ルフトハンザはLCCの圧迫を受けていることから、これに反発。同様の便宜をルフトハンザに対しても図るようフラポートに迫ったが、要求が十分に受け入れられていないとして、対抗措置を打ち出している。3月には保有する長距離機「A350」25機のうち15機をミュンヘン発着とする計画を明らかにした。