ドイツ機械工業連盟(VDMA)が20日発表した独ロボット・自動化設備業界の2016年の売上高は前年比5%増の128億ユーロとなり、これまでに引き続き過去最高を更新した。製造業の近代化需要が世界的に大きいことが追い風となっており、7年前(09年)の2倍へと拡大した。今年も7%増の137億ユーロへと伸びると予想している。(グラフ参照)
16年の業界売上に占める輸出の割合は57%で、前年から2ポイント拡大した。売り上げの地域別の内訳は国内が43%、ドイツを除く欧州が30%、中国が10%、北米が9%となっている。
最大の部門である総合組立ソリューション(Integrated Assembly Solutions)の売上高は70億ユーロで、前年を2%上回った。国内売上が3%、国外が同1%増加。売り上げの69%を自動車産業向けが占めた。今年は売上高が6%増の74億ユーロに拡大すると予想している。
ロボット部門の16年の売上高は8%増の36億ユーロとなり、過去最高を更新した。今年はさらに8%増えて38億ユーロに達するとみている。
産業用画像処理部門の16年の売上高は9%増の22億ユーロとなり、こちらも過去最高を記録した。国内が3%、国外が14%の幅で増加した。今年は10%の売上成長を見込んでいる。