電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)は23日、鉄道メーカーと運営事業者向けのサービス事業者である豪MRXテクノロジーズ・グループを買収すると発表した。機械や部品の状態に関するデータをセンサーなどで収集・分析し故障する前にメインテナンスを行う「予防保全」事業を強化する狙い。買収金額など取引の詳細は非公開。7月初旬の買収手続き完了を見込む。
MRXテクノロジーズは鉄道車両・インフラを対象に予防保全事業を展開する企業で、英子会社MRXレイル・サービスUKなど4社を傘下に持つ。
シーメンスは鉄道車両・インフラの有力メーカーで、鉄道産業向け予防保全のデータ分析センターを本社所在地ミュンヘンで運営。顧客の鉄道車両・インフラから送信されるデータを分析し、メインテナンスの最適化サービスを提供している。