シーメンス―三菱重工との提携模索か、ガスタービン分野で―

電機大手の独シーメンス(シーメンス)がガスタービン分野で三菱重工業との提携を模索しているとの観測が浮上している。経済誌『マネージャー・マガチン』が消息筋の情報として22日に報じたもので、開発協力から合弁化までの幅広い可能性が検討対象になっているという。シーメンスは同誌の問い合わせに対し回答を控えた。

同報道によると、シーメンスと三菱重工は2年前から提携の可能性を協議している。ガスタービン事業の合弁化(合併)に関してはどちらが過半数資本を掌握するかという問題がネックとなり棚上げ状態となっている。開発協力については、例えば発電効率が最も高いHクラスの次世代タービン分野が考えられるという。

ガスタービン業界では米ゼネラル・エレクトリックがシェア1位で、シーメンスは2位、三菱重工は3位に付けている。ガスタービンはシーメンスで最も収益力が高い事業の1つであるものの、近年は風力・太陽光発電の需要拡大を受けて先行きに陰りが出ている。

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