コメルツ銀行―第2四半期赤字転落、リストラ費計上で―

独銀2位のコメルツ銀行(フランクフルト)は23日、2017年第2四半期(4~6月)期の最終損益が赤字に転落する見通しを明らかにした。従業員の削減費用およそ8億1,000万ユーロを計上する見通しが固まったため。市場が低迷していることから、営業利益も前期の3億1,400万ユーロを下回るとみている。

同行は昨年9月に打ち出した新経営戦略「コメルツバンク4.0」のなかで、従業員およそ9,600人を削減することを明らかにした。経営陣はその後、整理対象となる従業員に支払う一時金などをめぐって従業員代表と交渉を開始。交渉がほぼ終了しリストラ費用を概算できる状況となったことから、今回の発表を行った。

リストラ費を積み増す予定はなく、17年12月期決算では最終利益の確保を見込んでいる。同行は当初、リストラ費用が11億ユーロに達すると予想していた。

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