自動運転ドローンを用いた「空飛ぶタクシー」の試験運行をドイツのスタートアップ企業e-フォロ(e-volo)がアラブ首長国連邦のドバイで実施する。現地交通当局RTAとの合意に基づくもので、年内にもスタート。5年間にわたってテストを行う。『南ドイツ新聞(SZ)』が21日付で報じた。
ドバイは世界で最もインテリジェントな都市になるという野心的な目標を打ち立てており、2030年には交通需要の4分の1を自動運転車・ドローンでカバーする考え。
RTAは当初、自動運転ドローンを用いた空飛ぶタクシーの運行を中国メーカー広州億航智能技術(Ehang)との間で取り決め、同社は7月にもドバイで運行を開始することになっていた。だがRTAはその後、Ehangとの契約を凍結。代わりにe-フォロがテスト運行を行うことになった。
RTAはSZ紙の問い合わせに、RTAが定めた基準を現時点でEhangが満たしていないことを明らかにした。e-フォロは国際的な安全基準を満たしていることから、白羽の矢を立てたとしている。
e-フォロのドローンは2人乗りで、最高速度は時速100キロ。1回の充電で最大30分、飛行できる。すでに300回以上の飛行試験を実施した。