輸入物価の上げ幅、5月は4.1%に縮小

ドイツ連邦統計局が6月28日発表した5月の輸入物価指数は前年同月比の上げ幅が4.1%となり、前月の同6.1%から2ポイント縮小した。上昇率の低下は5カ月ぶり。同物価の主な押し上げ要因となっているエネルギーと中間財で伸び率が下がったことが反映された格好だ。エネルギーを除いた輸入物価は前年同月比3.0%増だった。

中間財は6.1%高くなった。上げ幅は鉄鉱石で51.3%、非鉄金属鉱石で21.8%、銑鉄・鉄鋼・鉄合金で23.8%、非鉄金属で13.3%に達した。肥料・窒素化合物は2.7%下落した。

エネルギーの上昇率は15.7%で、石炭は51.0%、電力は28.5%、天然ガスは14.7%、石油製品は14.1%、原油は12.6%だった。

非耐久消費財は2.5%上昇した。上げ幅は豚肉(23.9%)、牛乳・乳製品(20.7%)、家禽を除く食肉(13.0%)で大きかった。加工済みカカオは20.0%低下した。

農産物は0.6%上昇。コーヒー生豆が14.7%高くなったのに対し、生カカオは34.0%低下した。

投資財は0.1%下落した。通信機器・設備が3.7%低下。スマートフォンは23.4%安くなった。耐久消費財は0.4%上昇した。

5月の輸入物価は前月比ではマイナス1.0%となり、3カ月連続で下落した。エネルギーが0.9%低下。エネルギーを除いたベースでは下落幅が0.7%だった。

5月の輸出物価は前年同月比がプラス2.2%、前月比がマイナス0.2%だった。

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