軸受大手の独シェフラー(ヘアツォーゲンアウラハ)は6月26日、2017年の売上高営業利益率(特別費計上前のEBITベース)が従来予測の12~13%から11~12%に低下する見通しを明らかにした。第2四半期(4~6月)の業績が振るわなかったためで、会社が自由に使える資金であるフリー・キャッシュフローも約6億ユーロから5億ユーロに減少するとみている。
産業向け事業は好調を保っているものの、自動車向け事業が振るわず、業績の下方修正を余儀なくされた。具体的には◇自動車メーカー向け製品分野で高まっている値下げ圧力を吸収しきれない◇電気駆動車向けの新たなプロジェクトで支出が膨らんでいる◇利幅が大きいアフターマーケット向け製品分野で物流に支障が発生した――が第2四半期の利益圧迫要因となる。
17年の売上高については為替変動の影響を除いた実質ベースで前年実績(139億ユーロ)を4~5%上回るとした従来予測を据え置いた。