PSA―オペル買収が完了、20年の黒字化目指す―

自動車大手の仏PSAグループ(パリ)は1日、米ゼネラル・モーターズ(GM)から独オペル(英ボクソールを含む)を買収する手続きが完了したと発表した。今後はシナジー効果を活用して収益力を強化していく考え。オペルは100日後をめどに赤字からの脱却計画を提示する予定だ。

PSAは3月、GMの欧州事業を22億ユーロで買収することで合意。欧州連合(EU)の欧州委員会は7月上旬、無条件で買収を承認した。

PSAは調達、生産、研究・開発などの分野で中期的に年およそ17億ユーロのシナジー効果を引き出す方針を打ち出している。1999年から赤字が続くオペルについては2020年までに営業損益の黒字転換を実現する考えで、同年までに売上高営業利益率2%、26年までに同6%の達成を目指している。

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