独銀2位のコメルツ銀行(フランクフルト)が2日発表した2017年4-6月期(第2四半期)決算の純損益は6億3,700万ユーロの赤字となり、前年同期の黒字(2億1,500万ユーロ)から大幅に悪化した。従業員7,000人強の削減で8億700万ユーロのコストを計上したことが響いた格好。1-6月期(上半期)も4億600万ユーロの赤字に転落した。17年12月期はわずかながら黒字を見込んでいる。
4-6月期は営業利益も47.9%減の1億8,300万ユーロと振るわなかった。純投資収益が前年同期の1億3,100万ユーロから3,400万ユーロへと激減したほか、新規顧客獲得と事業のデジタル化に向けた投資の拡大が主な減益要因。貸倒引当金は前年同期の1億8,700万ユーロから1億6,700万ユーロに減少した。
6月末時点の狭義の中核自己資本比率(CET1比率)は13.0%で、前期末(3月末)の12.5%から0.5ポイント向上した。16年6月末に比べると、改善幅は1.5ポイントに上る。