市販価格の制限でメーカーと小売大手に制裁金

防寒ジャケットで有名なヴェレンシュタイン(Wellensteyn)が市販価格を小売事業者に指示するなどしていた問題で、ドイツ連邦カルテル庁はこのほど、同社と衣料品小売大手ピーク・ウント・クロッペンベルクKG(P&C)に総額1,090万ユーロの制裁金支払いを命じた。

ヴェレンシュタインは2008年4月から13年2月にかけて、自社製品の最低小売価格を定めるとともに、インターネットでの販売を禁止。これに従わない小売事業者には供給を停止するとして圧力をかけていた。実際に供給をストップしたケースも複数あった。

P&Cはヴェレンシュタインの指示に従うだけでなく、同指示を下回る価格で販売する小売業者への製品供給停止を履行するようヴェレンシュタインに迫っていた。

カルテル庁は通報を受けて13年3月26日に立ち入り調査を実施。押収した書類をもとに独禁法違反の裏付けを取った。

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