生産者物価の上げ幅3カ月連続縮小、7月は2.3%に

ドイツ連邦統計局が18日発表した7月の生産者物価指数は前年同月比2.3%増となり、上げ幅は3カ月連続で縮小した。エネルギーの上昇率が1.9%にとどまったことが反映された格好で、エネルギーを除いた同物価の上昇率は2.5%に上った。

生産者物価を最も強く押し上げたのは全体の31%強を占める中間財で、前年同月を3.0%上回った。金属が7.6%上昇、圧延鋼は11.0%高くなった。化学基礎原料は5.1%、ゴム製タイヤは4.5%上昇した。

エネルギーでは電力が4.4%上昇したのに対し、天然ガスは6.2%下落した。石油製品はプラス3.1%。液化ガスが14.9%増、灯油が8.8%増と大きく上昇したものの、軽油は2.2%増、ガソリンは1.7%増にとどまった。航空機燃料のケロシンは2.4%低下した。

非耐久消費財はプラス3.7%となり、計5部門のなかで上げ幅が最も大きかった。食料品が5.4%上昇。バターは96.3%増とほぼ2倍に高騰した。このほか牛乳(+27.8%)、砂糖(+9.7%)、コーヒー(+6.5%)、家禽を除く食肉(+6.5%)で上昇率が大きかった。

耐久消費財と投資財はそれぞれ1.1%の上昇だった。

生産者物価は前月比では0.2%増となり、3カ月ぶりに上昇した。部門別では非耐久消費財がプラス0.3%、投資財とエネルギーがプラス0.2%、耐久消費財がプラス0.1%、中間財がプラスマイナス0%だった。

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