ドイツ連邦統計局が11日発表した7月の卸売物価指数は前年同月比2.2%増となり、上げ幅は3カ月連続で縮小した。卸売物価は昨年10月に上昇へと転じ、2月には前年同月比5.0%増に達したものの、その後は上昇率が鈍化している。
7月の卸売物価を最も強く押し上げたのはスクラップ・リサイクル材料で、前年同月を23.1%上回った。このほか、鉱石・金属(+3.7%)、石炭・石油製品(+2.7%)も押し上げ効果が大きかった。上昇率が大きかったのは牛乳・乳製品・卵・食用油脂(+17.2%)、家畜やペットなどの動物(+12.3%)、穀物・葉たばこ・種子・飼料(+5.8%)、化学製品(+5.8%)。果物・野菜・じゃがいもは10.1%下落し、5カ月連続で落ち込んだ。
7月の卸売物価指数は前月比では0.1%減となり、2カ月ぶりに落ち込んだ。果物・野菜・じゃがいもが2.7%下落。動物(-1.3%)、鉱石・金属(-0.6%)、化学製品(-0.4%)、石炭・石油製品(-0.3%)も落ち込んだ。牛乳・乳製品・卵・食用油脂は2.3%上昇し、スクラップ・リサイクル材料も1.2%高くなった。