食品スーパー独最大手のエデカ(ハンブルク)は21日、インターネット通販事業を開始した。通販大手の米アマゾンが生鮮品を含む食料品の販売サービス「アマゾンフレッシュ」をドイツでスタートさせるなど市場が急速に拡大する兆しがあることから、追撃する考えだ。
同業テンゲルマンの買収に伴い1月に取得したネット通販子会社ブリングマイスターを通してベルリンでサービスを開始した。取扱商品は約1万4,000点で、チーズや肉、青果は希望の量を量り売りで提供する。
顧客は14時までに注文すればその日のうちに商品を受け取ることができる。即日サービスの配達時間は18~24時で、時間帯は1時間単位で指定できる。即日配達の受け付け締め切り時間はアマゾン(12時)より2時間、遅い。
ベルリンではアマゾン、レーベ、カウフランド、オールユーニード・フレッシュ、マイタイム・デーエーも食品ネット通販を展開しており、同分野のテスト地区の様相をみせている。
市場調査大手アーンスト・アンド・ヤング(EY)によると、ドイツの食品小売市場に占めるネット通販の割合は現在1%にとどまるものの、2020年には10%へと拡大する見通しだ。20年の市場規模は176億ユーロに達するという。