架線ハイブリッドトラックのインフラ、シーメンスが独で受注

電機大手のシーメンスは11日、架線給電ハイブリッドトラック用の試験インフラ構築を独ヘッセン州から請け負ったと発表した。来年末から利用できるようにする計画。ドイツは架線給電ハイブリッドトラックの実用テストが実施される3番目の国となる。どのメーカーのトラックを利用するかは現時点で決まっていない。

架線給電ハイブリッドトラックは架線から電力の供給を受けて走行。電力供給を受けられない区間では動力源が軽油に切り替わる。これによりエネルギー消費量と有害ガスの排出量を削減できる。

シーメンスは今回、フランクフルト空港南部とダルムシュタットを結ぶアウトバーンA5号線の区間に計10キロの試験用インフラを構築することを請け負った。

ドイツでは北部のシュレスヴィヒ・ホルシュタイン州でも同様の試験が行われる予定だ。

シーメンスは現在、商用車大手のスカニアと共同でスウェーデンの高速道路E16号線の一部区間で架線給電ハイブリッドトラックのテストを行っている。また2019年からは米カリフォルニア州で、同様の試験をボルボと共同実施する。