市場調査大手のGfKが29日発表したドイツ消費者景況感指数の9月向け予測値は8月の確定値(10.8)を0.1ポイント上回る10.9となり、5カ月連続で上昇した。所得の見通しと高額商品の購入意欲に関する指数が改善し、全体が押し上げられた格好だ。
所得の見通しに関する8月の指数(9月向け予測値の算出基準の1つ)は前月から0.5ポイント増の61.4となり、1991年の調査開始後の最高を3カ月連続で更新した。同指数の改善は5カ月連続。雇用の安定が大きく、高額商品の購入意欲に関する8月の指数(同)も3.3ポイント増の58.1へと上昇した。
景気の見通しに関する8月の指数(同)は14.2ポイント減の30.4となり、6カ月ぶりに落ち込んだ。GfKはディーゼル車の走行禁止論議やその他の懸念材料が影響した可能性があるとしながらも、今回の低下が一過性のものかどうかは今後を待たないと分からないとしている。同指数の水準自体は高く、長年の平均であるゼロを大きく上回っている。