アウディ―EV航続距離拡大へ、ソーラールーフを共同開発―

高級車大手の独アウディ(インゴルシュタット)は23日、電気自動車(EV)用のソーラールーフを中国太陽電池大手・漢能薄膜発電(Hanergy Thin Film Power Group)と共同開発すると発表した。ルーフ発電によりEVの航続距離を伸ばし、需要を喚起する考えだ。

漢能の米国子会社アルタ・デバイシスと共同で開発を行う。まずはアルタ製薄膜ソーラーセルをアウディ車のパノラマガラスルーフに統合。将来的にはルーフをほぼ全面的にソーラーセルで覆う考えだ。年末までにプロトタイプを開発する。アルタが高級車メーカーと提携するのは今回が初めてという。

同ソーラーセルのエネルギー転換高率は25%超と高い。セルで発電された電力はエアコン、シートヒーターなどの車載機器で利用されることから、メイン電池の電力を走行に多く振り向けられるようになる。将来的にはソーラー発電電力をメイン電池に蓄電することも視野に入れている。

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