産業サービス大手の独ビルフィンガー(マンハイム)は22日、放射性廃棄物分野で計2件の受注を獲得したと発表した。1つは英ヒンクリー・ポイントC原子力発電所向け、もう1つはスウェーデンのオスカーシャム原子力発電所の使用済み核燃料保管場向けで、ともに廃棄物の容量を圧縮して保管スペースとコスト削減につながる技術。受注総額は約3,000万ユーロに上る。
オスカーシャムC原発はフランス電力(EDF)が中心となって建設予定の発電所。ビルフィンガーは今回、子会社バブコック・ネル(Babcock Noell)を通して放射性廃棄物処理設備を受注した。
オスカーシャム原発の使用済み核燃料保管場には容器封入設備のメインプロセス向けにシステムデザインを開発する。
バブコック・ネルは原発関連の設備製造、サービスを手がける企業で、建設、近代化のほか解体業務も引き受ける。ドイツ初の商業原発(ニーダーアイヒバッハ原発)の解体を主導した実績を持つ。