ヘラー―上海工場の生産能力倍増―

自動車部品大手の独ヘラー(リップシュタット)は8月30日、上海工場の生産能力を今後5年で倍増すると発表した。中国需要の拡大に対応することが狙い。ロフル・ブライデンバッハ社長は「中国は最も重要な市場の一つだ」と明言した。

まずは9月に上海工場で新生産施設を着工し、来年半ばから同施設での量産を開始。その後、既存の生産施設を抜本的に改築する。生産面積はこれにより約2万2,000平方メートルへと拡大し、同社最大の工場となる。

同工場では現在、電子部品を年4,000万個以上、生産している。5年後にはこれが2倍に拡大。電力管理と運転支援システム用の部品を中心に中国市場向けのすべての電子部品を製造する。

ヘラーは4月にも、天津とリトアニアのカウナスに工場を建設する計画を発表した。天津工場は中国合弁(北京ヘラーBHAPオートモティブ・ライティング)の生産施設で、ライトを製造。カウナス工場では来年半から電子部品を生産する。

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